番付を上げて出世し、引退後は親方となって相撲協会に残ること。
大相撲の世界においては、これが「成功した」ということになるでしょう。

しかし、出世して関取に昇進する力士は一握り、引退後に親方として相撲協会に残れる人は、そのまた更に一握りという狭き門です。
ほとんどの力士は、関取になれずに引退する厳しい世界です。
関取になったとしても、親方として相撲協会に残れる保証などありません。

力士たちは、中学もしくは高校を卒業後に相撲界に入門して、日々相撲漬けで、厳しい稽古を重ねます。
それでも志半ばで引退すれば、問答無用でゼロから第二の人生がスタートします。
どれほど番付を上げていても、相撲界での番付は一般社会で通用しません。
「社会人1年生」に等しい日々が始まるのです。

最近は力士の選手寿命も伸びてきています。
10代後半~20代前半の若年ならばまだしも、30代や40代から「社会人1年生」のスタートを切ることの不安がお分かりいただけるでしょうか?

このような力士のセカンドキャリアについては、以前から話題になっていました。
最近ではワイドショーなどでも取り上げられるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

引退後の力士はちゃんこ屋、介護職、整体などに進む人が多いイメージを持たれていますが、実は最近では、漫画家や俳優等の道に進む人も少なくありません。
とは言え実際に引退を考えたとき、
「自分は辞めた後に何がしたいのか?」
「力士以外にどんな仕事ができるのか?」
「誰に相談したら良いのか?」
不安ばかりが募るのが実情です。

また、やりたいことが見つかったとしても、
「テレビ業界に進みたいけど縁もゆかりもない…」
「作家になりたいけど、まずやるべきことが分からない…」
と途方に暮れる人も多くいます。

学生を卒業して以降、24時間365日、ずっと力を注いできた力士を引退するというのは、それほど大きな転機なのです。

そこで私たちは引退後の力士を支援すべく、「一般社団法人 力士セカンドキャリア推進協会」を立ち上げました。
各業界、各業種への橋渡しはもちろん、希望する職種に就くためのアドバイスなども含めてお手伝いする団体です。
本人が素晴らしい第二の人生を歩んでいけるよう、総合的に支援してまいります。

理念にご賛同いただける方は、ぜひ一度お話をさせてください。
会社・企業の方、個人の方、ご支援の形などは問いません。
まずはご賛同いただける方を増やし、たくさんの道を提供できるよう、団体が発展していくべきだと考えております。

ご興味を持っていただけた方は、「一般社団法人 力士セカンドキャリア推進協会」までご一報のほど、何卒よろしくお願いいたします。

一般社団法人 力士セカンドキャリア推進協会
代表理事 阿嘉 宗彦(元幕内 若ノ城)